ペットシッターアビーのブログ

私の愛猫。ピアース君。
マンガみたいな顔で、私に寄り添ってくれる可愛いニャンコなのです。

先日シッター中に、姉想いの弟から電話がありました。

小さい時からよく泣いてた弟。
幼稚園の時、どこかのイベントで母にねだってジュース代100円もらってた。
自動販売機の前で、どれにしようか悩んでいるときに、
小学生に１００円とられて、火がついたように泣き出した弟。

頭に来た姉（私）は、小学生を泣かして、１００円とお菓子か何かとりかえして、
弟に１００円返した。
（※かつあげはイケない行為です。）

どこからか走ってきた小学生の母親に怒られて、窃盗したこと警察に言うって言ったら、
お菓子はそのままで、謝りもせず帰って行った。

私は、美味しくもないお菓子と嫌な思いして、
弟は何もなかったような顔して、ジュース飲んでた。

私もジュースが欲しいと言ったら、お姉ちゃんは我慢しなさい。

それがいつもの我が家のスタイル。
別に不満はなかった。
嫌な思いもするにはしたけど、思い返しても印象に残っていないから、大したことはなかったのでしょう。

でも、いまだにどうしても嫌なことがあります。

「だって、あなたは強いから」

言われるシチュエーションにもよりますが、
あなたは強いけど私は弱いから的な意味合いの場合、
自分がすべきことを私に押し付けようとしているとか、
自分がすべきことなのに、弱い私はしなくてもよいと思ってるのか。

この言葉を聞くと、私は嫌な思いをします。
なのに、私に嫌な思いをさせているとは思っていないらしい。
だから、言えるんでしょうね。
こんな無神経で薄情な言い方。


私は小さい時から、我慢してました。辛抱してました。
我慢することは嫌いじゃないぐらい、いつものこと。
当然のことで生きてきました。
むしろ我慢できないなんて、ろくな人間じゃないぐらいに思って生きてきました。

ろくでなしだと思われたくなくて、一生懸命我慢してきた。
なのに、弟は我慢を知らなかった。
本当の我慢を。

どんなに言ってもこらえ性がなくって、本人は辛抱してるつもり。
人のことを聞かない代わりに、自分の思った通りやってきて、
失敗ばかりしながら、それでもめげないところは凄い能力だと思った。

めげるけど、たいしてめげないから立ち直りが早い。
私だったら、こんなに早く立ち直れない。

そんな弟から電話で、「だって姉貴は強いもんな」

よほど、めげることがあったのか。
こらえ性のない自分に、やっと気が付いたようにも見える。

「そうや。あたし強いもん。どないしたん。

あんたは小さいころから、逃げてばっかりおったから、

いま苦労せなあかんねんで。」

弟は、自分が逃げていたことに気が付いた。
そういってました。

子供のころに辛抱させてたら、いま苦労せずに済んだのに。
小さい時に母がいなくなって、私を母親と思ってたと６年前に突然告白した弟。
３年しか違わないよ・・・母とか言うな。

あのね、ほんとうは強い人なんていないよ。

強く見えるだけなんだよ。

問題が起こったら、困難にぶつかったら、

前だけ見て、何とか進むんだよ。

今乗り越えられなくても、１年後、１０年後に乗り越えられるように、

前に進むんだよ。

カッコよくて強い人間に見えるよ。

「だって、姉貴は強いもんな」

自分を恥じていうなら、いくらでも言え。
恥じたら、こんどは姉貴ぐらい簡単に乗り越えろ。

ちゃんと前見て生きてるか、たまに電話するから、小言いわれるの覚悟するように。









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